精神科に入院中の認知症患者の現実①

看護師に関するあれこれ

現在、私は精神科病棟で働いています。

急性期病棟ではありますが、患者の7割程は認知症患者です。

主に認知機能低下や周辺症状により易怒性や暴力行為、迷惑行為、不安や焦燥感が強くなり、自宅や施設での対応困難が主訴として入院されるケースが多いです。

歩行や排泄の動作自体は自立しているが「場所が分からない」「自覚なく失禁してしまっている」「トイレが認知できない」といった方がよくおられます。

最近、職場であった認知症患者との出来事をお話ししたいと思います。

巡回中、床の放尿を3回以上踏んでしまう

夜間は看護師2人体制、安否・生存確認のため巡回が30分~1時間に1回あります。

部屋で寝ている患者の様子を確認しようと入室すると・・・

「びちゃっ」と水たまりに足を踏み入れた感覚が。近くにはオムツやパッドが脱ぎ捨てられている。

都度、患者を起こさないように静かに床を清掃するが、また1時間後には別の場所に放尿が・・・

夜間は消灯しているため確認していても気づけないことが多く、踏んでから気づくケースがよくある。

誰も悪意はないことは分かってはいるものの、その度に心が疲れてしまう。

臭いの先に弄便(2か所)

何か臭いがする・・・

行った先にはB氏の部屋でA氏が今にも催している状態。

すぐにトイレへ誘導しようとするが、「放っとけ!」「今からするんや!」と怒り出す。

そのまま床に弄便されてしまう。

幸いにもB氏は部屋にはおられなかっため、トラブルには至らず。

女性に対して威圧的になる

トイレにも行かれるが、失禁されている患者に対してオムツ確認をする際、

特に男性患者は女性看護師が対応することに対して

「なんやお前!」「出てへんわ」「もういいって!」と高圧的な方が多い。

中には手を挙げるケースも。やむを得ず複数人で対応することもある。

男性スタッフに応援依頼し対応してもらうと、

「おぉ、わかった」と委縮し、抵抗されない方も多々見かける。

年代的に、男尊女卑で生きておられたが故に仕方ないことかもしれない、

患者の人生背景・価値観を受け入れるべきかもしれないと思いはするが、

個人的にはかなり受け入れ難いことでもある。


今回は以上3点をお話しさせていただきました。
「仕方ない」「受け入れいと」と思う反面、
「なんでそんなことするの」「辛い、疲れた」という感情も生まれてしまいます…。

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